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Kungsleden#8 day4

2/08/2015


今回はKungsleden day4。アレスヤーレ小屋までをご紹介します。



王様の散歩道4日目
(Kungsleden day0-2はこちら
(Kungsleden day3はこちら

夜中の嵐のおかげか、今朝は雲一つない青空。
ただ、残念なことに蚊が多くモスキートネット越しにしかこの素晴らしい景色を楽しめないのが残念・・・
でも、ネット越しにも朝露が日の光に照らされ輝く姿はしっかりと映りました。
今日は景色を楽しみながらゆっくり荷造り。せっかくですから。
そして、のんびりと10時頃スタート!
本日の目的地はアレスヤーレ小屋までの約14km。
湖に沿って歩く、アップ&ダウンの少ないコースです。
天気も良いので元気に行ってみよ~!!

しかーし、またしても私は歩き始めてすぐに体がだるくなり、思うようにペースがつかめません。
(今回の旅はおもにカラダとの戦いだな・・・・弱った。もうテント張りたいかも・・・)
そんなダメダメな私に吉報が
「ここから5km先の湖からアレスヤーレ小屋までボートが出ています。」
と書かれた張り紙を発見!!
瞬間、
「私これに絶対に乗る!!あと5km!!頑張ル!!」
と心を決めました。
少し前向きになった私の前には360度見渡す限りの平原。
そして、どこまでも続く白い1本道を進んでいくと…
ちゃんと流量がある小川をトレイル上に発見し水補給ができました。
念のため浄水器を毎度使用しいてましたが、他の人たちはそのまま飲んでいました。
今回の旅を通じて、浄水器を使っている人は私たちだけでした。
まぁ、あると安心という感じでしょうかね?
(えと、あくまで私の印象ですよ?…少なくとも昨日のキャンプには役立った!)

Ahpparjavri

その後、ゆっくりゆっくり進んでいくと、遠くに見えていた湖が近づいてきました。
湖面をみてびっくり!!
写真でははっきり出てないですが、色がまさにエメラルドグリーン。
こんな湖、見たことない・・・
ヒゲメガネからこの辺りの湖は氷河から流れる川の水が流れ込んでできていると聞き
「その水がここの草木や動物に命を与えてるんだ!!」
と勝手に自然のサイクルについて考え、一人で感動してしまいました。
そして、
「この大自然をずっと先の未来まで守るにはどうすればいいか? 」
ってヒゲメガネと話し合いながら歩きました。
まぁ、結論は出たような・・・まだ出てないような・・・
いつになく真面目ぶってみましたが、
隠していた疲労感が出戻ってくるのも一緒に感じていました。
だんだん下を向いてくると道沿いに白や黄色の花々がはかなくも力強く咲いている姿が
しっかり目に入り、少しバテてきていた私をそっと励まし前を向かせてくれました。
すると、雷鳥がトレイル上に登場して先導してくれましたw
これにはさすがに笑顔になってしまいます。

「ふぅ・・」
しかし、、ボート乗り場までたった5kmのはずなのに全然着かない。。。

「休憩ばかりしているせいかな、時間ばかりが経ってる。。。
普段なら1時間ちょっとで歩けている距離なのに…
昨日の元気は?
足取り軽くどこまでも行けるように思えた私はどこ?」

とにもかくにも13:30ようやくボート乗り場に到着。
やっと着いたよ!!これで一安心。
Alisjavre

「さぁ、ヒゲメガネ君!
 お金を頂戴。あとは私の事を気にせず早く行っていいよ。歩きたいんでしょ?
 小屋まで約7km。気を付けて進むんだよ!
 アレスヤーレ小屋で合流ね♪
 ・・・なんだって?一緒に乗る?
 だって節約のために私だけボートに乗せて自分は歩いて小屋まで行くって言ってたじゃん!!」

「え?一人でボート乗れるのかって?2時間待って乗るだけじゃん?」

まぁ、なんにせよ、ボートが来るまであと2時間あるし
お昼を食べながら考えよう!

実はこの日の朝まで食欲がなかったため今まで食べたものは、
コンフレーク・ドライフルーツ・チョコレート・少しのそうめんだけ。
今は食べられそうな予感がする・・・食べられるときに食べなくては!
 お昼は海藻入りお味噌汁とポテトサラダに決定!!

アルコールストーブでお湯を沸かそうとセットしていると、湖の近くは風が強く
軽さにこだわった私たちのチタン製ストーブは今にも風に飛ばされそう・・・
周りを見るとアルコールストーブを使っていますが、丈夫さにこだわったtrangia
アルコールストーブを使っている人ばかりで風が吹いてもへっちゃらそうでした!!

さてさてマヨネーズたっぷりのポテトサラダの出来上がりました!!
一口食べた瞬間、
「ウマイ!」
なんだかわからないが、今日の私たちに足りていない何かが急速に補充されていく!
ただただ無言で食べ続ける2人。
どこからともなくエネルギーが湧いてくる!
これは・・もしや・・・私シャリバテしてた?!

温かいお味噌汁も飲んでお腹いっぱい!!
もう変身レベルで力がみなぎってきましたが、ボートに乗る気満々の私はいまさら歩く気はゼロです。
ふと見ると、ヒゲメガネがスウェーデン人らしき女性となんか話してます。

  
「どしたの?ナンパしたの?」
ヒゲメガネ 
「ううん、されたんだよ。今ボート待ち8人いるから、今からボート呼んじゃおうと思うんだけどどう?って声掛けられたから、『俺にホレるなよ!』ってお願いしてみたよ。」
  
「え?じゃぁ、私たちだけ乗せてもらえなくなるじゃん?」

この日は14時過ぎにボートに乗る人が8人集まったため、ボートを呼ぶことになりました。
この記事の最後「Kungsledenお役立ち情報」に詳しく記載しますが、アレスヤーレ小屋までのボートは7人以上乗車する人がいれば随時呼ぶことができます。
結局ヒゲメガネも一緒に乗船できました!
(英語ができない私一人ではよく分からなかったかもwヒゲメガネを先に行かせなくて良かったw)

最終的にボートには13人が乗りこみ超満員。
ボートからの景色はトレイルからとはまた違ったものでした。
氷河は午後の光で神々しく輝き、そこから流れ出た水はすぐに滝となり
今はトルマリンブルーをたずさえた湖面にその冷たさを叩き付け続けていました。
on the boat

肌寒い風を全身で感じながら、25分ほどで小屋に到着。
このころには空は急速に光を失ってゆき、船から下りると同時にポツポツと雨が降り始め、
あっというまに土砂降りになりました。
in the storm

急いで小屋にかけこむと、入り口はすでに荷物でいっぱい。
なんと荷物は外に置くように言われてしまいました。
ええっ?雨風がどんどん強くなっているのにどこに置けっていうの?
びしょびしょになっちゃうよ~
なにかで保護しなきゃ。。そうだ!ザックカバー!!
。。。。あーそーだー、ないんだ。そうそう、ザックカバーは置いてきたんだった。
しくじったなぁー。。。
。。

へぇ?
なんで持ってないかって?バカじゃないかって?
それを聞いちゃいますか?

ワタシワルクナイヨ、コノヒゲノセイダヨ!

~~~回想~~~
(出発前のある晩)
ヒゲメガネ 
「今回、ザックの生地や作りを考えるとザックカバーはいらないと思うんだよね。」
      
「そうなの?でもそれっていいね。雨降ってもカバーをかけないでいいなんて楽だね。少しだけど軽量化できるね。」
っておバカなやり取りをしてザックカバーは持って行かないと決めた2人。
なお、どこにもヒゲメガネ発言を裏付けるものはないことが後日わかりました。
信じた私がバカでした。うちのヒゲメガネのバカは知っていたのに。
~~~回想終わり~~~

言うまでもないですが、、ザックカバーは必要です。絶対に持って行ってくださいね!
大事なことなのでもう一度、
私たちはただのバカです。大バカ者です。特にヒゲメガネは全宇宙級バカです!!

バカをバカにしてもこっちまでバカが悪化するだけなので、
とにかく少しでも濡れにくい所を探し、荷物を置き私たちは小屋へ・・・
どんどん雨風が強くなり、まるで台風のようでした!!
その様子を見たヒゲメガネは
「歩かなくてよかったぁ。」
と一言。
「今からでもいいから歩いてこい!」
と少しだけ思いましたが、さすがにいいませんでした。

まぁ、確かにね。この中歩くのはきついね・・・


テントは諦め、売店で宿泊の申し込みをしました。
いろいろありましたが、まぁ、ここまでこれたんだ。
ここは乾杯でいいでしょう!ヒゲメガネはビールを、私はコーラを握りしめ乾杯!
 「ミ・ナ・ギッ・テ・キ・タ・ゼー!!」

このビールは軽めなのでガブガブ飲めちゃいます。


気づくと窓の外が明るくなっており、外に出てみると青空が広がっていました。
さっきの台風のような天気が嘘のようです。テントできたかも?
bye bye rain

まぁ、今日は王様の散歩道で初の小屋ですから、そこを楽しまないと!
ずぶ濡れのザックを持ち宿泊小屋に行くと、なんと乾燥室があるではありませんか。
もう最高~♪濡れた荷物もあっという間に乾きました。
それにガスコンロ・鍋・調理器具が完備された綺麗なキッチンもあります。


部屋は二段ベッドで、布団・枕があります。感動です。
(そのままベッドで寝たらダニに刺されました。周りの人から学ぶべきでしたが布団の上に寝袋がおすすめスタイルです。)

夕食はグラーシュのクスクス入り炊き込み?を作って食べました。
汁気のないクスクスが以前から苦手だと思っていましたが、今回改めて実感。
でも、ヒゲメガネが作ってくれたのが嬉しくて美味しくいただきました。
今後、私でも食べられるクスクスレシピを考案予定。。。

夕食後、今後の日程を相談。
まずは小屋の人に通れないルートがないかを確認し、OKと。
王様の散歩道を行くつもりだったので、チュジャック(Tjäktja)小屋に向かう予定でしたが、
どうにもならなそうな私の体調を考えヴィスタス(Vistas)小屋からニッカルオクタNikkaluoktaに行く方がよいと考え予定を変更しました。

チュジャック方面を眺めながら
「運がよかったな。今回は見逃してやるぜ!!」
と一言。
I see Tjaktjapasset


ヒゲメガネが作成した動画もよろしければご覧ください。


☆さて、ここからはKungsledenお役立ち情報Alesjaure周辺版です☆


(Alisjärviボート乗場)
期間:7月初めから8月中旬まで
時間:10:30,15:30,17:30,19:00
運賃:300SEK(支払いは現金のみ)
乗りたいときは、設置されてている黄色い旗を掲げること。
7人以上の乗車客がいれば臨時で呼ぶことができます。
(OUTDOOR Schweden:Kungsledenガイドブック参照)
あくまで参考としてください。

(Alesjaure STFホテル情報)
ベッド数:86個
大広間、キャンプ場、サウナあり
詳しくはこちら
カードでの支払いOK。 むしろカードでの支払いの方がありがたいと言われました。
ポストがあるので、ハガキをその場で買って送れます。


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