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Kungsleden#7 day3

2/03/2015



今回はKungsleden day3。
Nissonjohkaキャンプ場からアレスヤーレ小屋の約7km先にある見晴らしの良い高台までです。


王様の散歩道3日目
(前回のKungsleden day0-day2の記事はこちら

目覚めると身体がまだだるく体調はあまり良くなかったですが、 今後の日程を考えるとこれ以上このキャンプ場にとどまるわけにはいきません。
何よりヒゲメガネは王様の散歩道を私以上に楽しみにしていたので、なんとしても綺麗な風景を見せてあげたいし、私も見たい。
ひとまず、1kmほど歩いてこのまま進むかAbiskoへ引き返すかを決めることにしました。

キャンプ場からしばらくは川沿いの灌木地帯を歩きます。
Cloudyこの日の天気は曇りで、時おり心地よい風が吹いており歩き易かったので、このままアビスコヤーレ小屋を目指すことになりました。
しかぁし、水場の近くは蚊が多くはやくもモスキートネットが大活躍しました。


そのまま5kmほど歩くとサーミの小屋を発見。
この日は無人でしたが、運良ければサーミからトナカイのお肉を買うことができるとか。
「食べてみたかったな・・・」
サーミの家

サーミ小屋を越えた辺りから視界は一気に開け右手にはAbeskojavri(アベスコ湖)臨むことができます。
目的地のアビスコヤーレ小屋はこの湖の外周に沿って半分すすんだところ。
そう、ちょうど反対の端っこ。
湖は想像していたより大きく、まだかまだかと気持ちばかりが焦りイライラしてくる私。

こんな時は楽しいことを想像して気持ちを切り替えなくては・・・
「小屋に着いたら飴とチョコレートを買って温かいコーヒーで一息入れよう 。うん、それがいい!」
なんて考えながら歩いていました。
stand and walk

やっと看板を発見!!
turning point

吊り橋を渡り、アビスコヤーレ小屋へ。
出発して約4時間、やっと着いたよ。。。
さぁ、まずは飴とチョコの調達を!
売店はどこだい?あった、あった。でもドアが閉まっていて人がいない・・・
大きい声で「ごめんくださぁ~い。誰かいませんか?」って言いたいけど
スウェーデン語ワカリマセン。英語もね。。。
扉を良く見ると張り紙が・・・
何てことだ!

売店の営業時間は8:00~10:00、15:00~20:00
現在12時過ぎで営業時間外。

もう頭の中はチョコレートとコーヒーでいっぱいだったのに。
この気持ちどうすればいいのさ・・・

仕方なくチョコレートの代わりにコンフレーク、そしてコーヒーをポカリスエットに置き換えエネルギー補給をすることにしました。
そして、ヒゲメガネと今後を相談。
この先を考えると進めるときに少しでも距離を稼いでおこうという結論になり、 さらに足を延ばすことになりました。
次の目的地は「国立公園の外」
なぜなら、スウェーデンは国立公園から1歩出ればどこでもキャンプOK!!
どこでも、好きに今日を終えられる!水場があればね♪
そう、今日は人生初のワイルドキャンプに挑戦決定。

それでは一気に行ってみよう!!しゅっぱぁ~つ♪
leaving Abiskojaure
1時間ほど歩くと、「ここまでが国立公園 」と書かれた大きい看板があります。
つまり、この先は国立公園外。ワイルドキャンパーにはもってこいの場所です。
しかし、国立公園を出てすぐのところは水場がないため、ここでのキャンプは断念。

少し進むと、一般的に歩き易いと言われる整備された道から石がゴロゴロと転がった道になってきました。私はこういう道を歩くのが好きなので、けっこうテンションアップ↑↑
さらに私を元気づけるかのように曇りだった空は快晴に♪
いつの間にか体のだるさもなくなり、足取りも軽くなっていました!

今日はどこまでもいけそうな気がするなんて考えながら歩いていると吊り橋発見!
ヒゲメガネからこの辺りだと水の確保が簡単にできるためここでキャンプをしようと提案されましたが、ハイになっている私はもう少し歩きたい気分・・・
地図を確認するとしばらくは川に沿って歩き、その先にも池があるので私的には水の確保は問題なさそうな予感。
もう少し進みたいことを伝え、次の水場を目標にしました。
橋を渡ると、その後は緩やかな登り坂。
ルンルンで歩いているとヒゲメガネが突然登ってきた道を振り返ってみなよと、
ん?くるり。。。!!
私が見た景色は今までに見たことがないものだった。
厚い氷河に削られた大地の黒、残雪の白、遥か地平線まで広がる豊かな緑、低い空を悠々と往く雲のねずみ色、切れ間から見える空のわずかな青。。。
思わず息を呑みました。とても荒々しくも雄大で力強いラップランドの自然。。
「来てよかったな。。。」
辛かった私がやっとサヨナラしてくれそう。。
王様の散歩道に連れてきてくれたヒゲメガネに感謝できそうになりました。
Up to the Meditationplats
さてさて、、私の予想だとこの辺りに水場があるはずなんですが。。。水場と予想していた川に行くにはハイマツ帯をくぐり抜けてさらに沢まで何mも下りなければいけない所ばかり。
どうやら地図をちゃんとわかっていなかったようだ。。。
ヒゲメガネは途中で気が付いたみたいだけど時すでに遅し、進むしかない。
でも、その次の水場は?枯れていて。。。さらに次は?淀んでいる。。。
どこも飲み水にするには不安になる場所ばかり。

仕方なく、さらにさらに先にある川を目指すことにしました。
そして、我々に追い打ちが。。。、んー、空が、なんか暗くなってきたような・・・
Gärddenvaggi
だんだん疲れてきてテンションが下がってきた私にトドメの雨がパラパラと降りはじめました。

急いで雨具を着て歩いていると、空がピカっ!!ドーン!!
おぉぉ・・これはピンチなんじゃ・・・?
雨足は強まり滝のようにザーザー音を立て始めた。雨具の隙間から冷たい雨が入ってくる。
今度はさっきより近くでドドーン!!
ヤバいよ。。周りはハイマツだらけだし、隠れる場所なんてありゃしない。どうしよう。。。
ヒゲメガネが荷物をその場に置いてすぐハイマツの中に隠れようと言われ、私は若干パニックに。
そんな私が身をかがめると落ち着く間もなく、目の前が光り、ズドドドーン!!
すぐ近くに大きな雷が落ちたことはわかる。あとはわからない。何もわからない。
怖い。ハイマツに身をかがめ、ドロまじりで半ベソかきながら、ひたすらに祈りつづけました。
ズドドド-ン!!ピカァン!!グゥゴォロロロォォ・・・・ドゥォーン。。。
・・・・・
・・・

なんとか15分ほどで雷雨は通り過ぎ、空には最高の青空が広がり始めました。
ただ、残念な私は腰を抜かしてしまい立つことすらできません。ホントに。
一つだけ言いたい。
「キレイ・・・生きててよかった。」
after storm3
ヒゲメガネは私の何かが折れてしまったことを察し、これ以上進むのは無理と判断しすぐ近くにテントを張ってくれました。(水場遠し。しかも、綺麗じゃない。ヒゲメガネと浄水器が頑張ったw)
私はテントにこもってしまいましたが、この高台の景色は最高だったそうです。
でも、夜中にも雷が通ったので水場的にもキャンプにはよくない場所かもw
sunset in the Gieddeorda
ちなみに雨が上がった途端、蚊とコバエが元気になってテントの外でいろいろ作業をしていた頑張るヒゲメガネは全身蚊の餌食になっていました。
やはり、モスキートネット、虫除けローション(できればDEET入り)、虫刺されの薬は必須です!!
にしても、ここの景色はすばらしい。ヒゲメガネが写真やらムービーやら蚊まみれになっても頑張りたかった気持ちがチョットはわかります。

great dusk
ヒゲメガネが作成した動画もよろしければご覧ください。


☆さて、ここからはKungsledenお役立ち情報Abiskojaure周辺版です☆
(Abiskojaure STFホテル情報)
ベッド数:53個
キャンプ場、サウナあり
詳しくはこちら
売店の営業時間: 8:00~10:00、15:00~20:00

(STFホテルで売られている商品&値段) 1SEK=14円 2015年2月3日現在
・ソーセージの缶詰      46SEK
・ビスケット           35SEK
・500gパスタ          26SEK
・粉末パスタソース      18SEK
・100gインスタントコーヒー  70SEK
・100gチョコレート       26SEK
・175gピーナッツ        30SEK
・1L燃料用アルコール    65SEK
商品の値段は2013年のものです。(OUTDOOR Schweden:Kungsledenガイドブック参照)
あくまで参考としてください。

(スウェーデンの天気サイト)
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